夜に降る雨の歌 [時の回廊]
夜 窓に 雨の歌
フォーレ の 色 に 時の流れは 染まってゆく
ピアノ と 絃 は 。 静 寂 と 熱く 揺 れ ル 小さな 命と ノ
真ッ逆さま な 巡り逢い 。
。 。 。
。 。
。 。 。 。 。
その音色は 生まれたばかりの 時には 透明な歓びの さざ波をもたらし
消えてゆく 時には 時を巡る自由の翼を
時の迷宮
やがて 夜明けが
フォーレ の 色 に 時の流れは 染まってゆく
ピアノ と 絃 は 。 静 寂 と 熱く 揺 れ ル 小さな 命と ノ
真ッ逆さま な 巡り逢い 。
。 。 。
。 。
。 。 。 。 。
その音色は 生まれたばかりの 時には 透明な歓びの さざ波をもたらし
消えてゆく 時には 時を巡る自由の翼を
時の迷宮
やがて 夜明けが
おもいで [そこに扉があるならば]
春分の日 [そこに扉があるならば]
日の出前は雲に覆われて、柔らかなブルーに染まった柔らかな静けさに包まれていました。
7時半を過ぎ、春分の日の光が空に満ちています。
このところの空は、冬の名残と春の光の間を行き来していますが、土のあるところでは冬の殻を破って、春の色と命の勢いが日に日に景色を変えています。
灰色の街を、若い笑い声が意味もなくナイーブな色に染めていくように。
存在 茨木のり子
あなたは もしかしたら
存在しなかったのかもしれない
あなたという形をとって 何か
素敵な気がすうっと流れただけで
わたしも ほんとうは
存在していないのかもしれない
何か在りげに
息などしてはいるけれども
ただ透明な気と気が
触れあっただけのような
それはそれでよかったような
いきものはすべてそうして消え失せてゆくような
素敵な気 透明な気
そのような気が ひとかけらでも持てたなら
春の光のもとで 良き休日を
7時半を過ぎ、春分の日の光が空に満ちています。
このところの空は、冬の名残と春の光の間を行き来していますが、土のあるところでは冬の殻を破って、春の色と命の勢いが日に日に景色を変えています。
灰色の街を、若い笑い声が意味もなくナイーブな色に染めていくように。
存在 茨木のり子
あなたは もしかしたら
存在しなかったのかもしれない
あなたという形をとって 何か
素敵な気がすうっと流れただけで
わたしも ほんとうは
存在していないのかもしれない
何か在りげに
息などしてはいるけれども
ただ透明な気と気が
触れあっただけのような
それはそれでよかったような
いきものはすべてそうして消え失せてゆくような
素敵な気 透明な気
そのような気が ひとかけらでも持てたなら
春の光のもとで 良き休日を