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風 Ⅰ

風は
逃れるように 追うように
街の中へ溶けてゆく影に
ささやく音楽となって
指に絡まり解けて散ってゆく 冷たい風

冷たく ぬれた 手 と 足は 砕かれて
捨てられていく ストリートを纏うマネキンを映す
ビルの壁に囲まれた空で こころを飼う
罪と罰は 互いを偽り 時の歯車を砕いてゆく
傾いた 時に もたれて蝸牛が夢見ている

風は
確かな 儚さを 生んでゆく



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